アルツハイマー型認知症の新しい治療薬
レカネマブ(販売名:レケンビ®点滴静注)について
レカネマブ(レケンビ®点滴静注)は、アルツハイマー病の原因に働きかけて、病気の進行自体を抑制する薬として国内で初めて承認されました。
レカネマブ(レケンビ®点滴静注)による治療の対象となるのは、アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)及び軽度のアルツハイマー型認知症の方に限定されており、認知症と診断された方全てが対象となるものではありません。
投与対象となるかは、患者本人及び家族・介護者の治療意思が確認されていること、本剤の禁忌に該当しないこと、MRI検査(1.5Tesla以上)が実施可能であること、認知機能の低下及び臨床症状の重症度範囲が適用の範囲であること、アミロイドPETまたは脳脊髄液検査により脳にアミロイドβの蓄積が認められることを確認し、判断されます。
2週間に1度通院し、約1時間かけて点滴で投与します。
レカネマブ(レケンビ®点滴静注)の投与は原則18か月までとされています。本剤の使用により、認知機能障害の悪化が18か月で27.1%抑制されたことが報告されています。
レカネマブ(レケンビ®点滴静注)による治療については、まず「認知症疾患医療センター」またはかかりつけ医に御相談ください。
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レカネマブ(レケンビ®点滴静注)治療までの流れ
- 本剤の投与は原則18か月までとされています。
- 初回投与後6か月以降は、初回投与医療機関以外の医療機関(初回投与施設と連携がとられており、医師の配置、チーム体制等の要件を満たす医療機関)で投与することが可能です。