認知症の人と家族が、住み慣れた京都で安心して暮らしつづけるために。

　平成２８年度から国において歯科医師の認知症対応力向上研修が制度化され、京都府においても、京都府歯科医師会等の関係機関と研修実施方法について検討を進めてきたところです。
　今回、歯科医師認知症対応力向上研修を下記のとおり開催したところ、１９２名の参加がありました。

＜研修概要＞
　●日　時　平成２８年９月１７日（土）１４：１５～１７：５０
　●場　所　京都府歯科医師会館
　●主　催　京都府、一般社団法人京都府歯科医師会
　●参加者　府内に在住又は勤務する歯科関係者１９２名（うち歯科医師１６１名）

　●内　容　
　　１　「制度編」
　　　　　京都市長寿福祉課介護予防推進係長　西尾　知　氏
　　２　「基礎知識編」　
　　　　　認知症サポート医（北山病院院長）　澤田　親男　氏
　　３　「役割編」
　　　　　林歯科診療所院長　林　誠司 氏
　　４　「制度・連携編」
　　　　　京都市東九条地域包括支援センター長　出口　むつみ　氏
　　　　　下京西部医師会所属医師（関医院内科循環器科院長）關　透　氏

　本研修は、歯科医師に次の３つの役割を提示して行われましたが、行政、地域包括支援センター、医師、歯科医師がそれぞれの立場から３つの役割の重要性、そのための知識や技術について、講義しました。
　　①認知症の徴候のある人に対する「気づき」
　　②かかりつけ医や地域包括支援センター等との連携により、早期診断・早期対応への「つなぎ」
　　③状況に応じた歯科治療と歯科医療機関全体で認知症の人や家族の生活を「支える」